ハーグ裁定後初の国際会議で中国必死の巻き返し 李克強首相「国際法の曲解に反対」 (1/2ページ)

2016.07.16

ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(左)=15日、ウランバートル(共同)
ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(左)=15日、ウランバートル(共同)【拡大】

 【ウランバートル=西見由章】15日にモンゴルの首都ウランバートルで開幕したアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で、中国の李克強首相は「国際法の曲解と二重基準に反対する。地域で合意された規則を順守すべきだ」と訴えた。オランダ・ハーグの仲裁裁判所による仲裁手続きが、2002年に東南アジア諸国連合(ASEAN)との間で調印した「南シナ海行動宣言」に違反するとの中国の主張を念頭においた発言だ。

 仲裁裁定が示されて以降初めての大型国際会議となったASEMで、李氏は「中国は国際秩序と国際法の守護者であり、地域の平和安定の推進者だ」と強調した。当初、中国は「南シナ海の問題を扱うべき場ではない」と主張していたが、中国の主張が完全に退けられた裁定の履行圧力を警戒。会議と並行して開かれている二国間協議を利用し、一枚岩になれないASEANや欧州連合(EU)の切り崩しを露骨に図っている。

 李氏は14〜15日にかけ、ASEANの中でも中国に傾斜するラオス、カンボジアの両首相と相次いで会談した。中国外務省によると、ラオスのトンルン首相は「中国の立場を支持し、中国とともに努力して南シナ海の平和と安定を守りたい」とし、カンボジアのフン・セン首相も「当事国同士の対話による解決を支持する」と応じた。

 

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