「イタリアに防災文化ない」地震多発国に重い課題 耐震化進まず、歴史的建造物保全と両立も (1/2ページ)

2016.08.28

26日、イタリア中部アックモリの集落の被災現場では建物の壁は崩れ、がれきが路上を防いでいた(宮下日出男撮影)
26日、イタリア中部アックモリの集落の被災現場では建物の壁は崩れ、がれきが路上を防いでいた(宮下日出男撮影)【拡大】

 イタリア中部地震は同国の地震対策に重い課題を突きつけた。地震多発国でありながら、被災地では建物の耐震化が進んでいない実態が浮き彫りになり、地震に備える国民意識の不十分さも指摘される。歴史的な建築物の保全との両立の問題もあり、対応は容易でない。(伊中部アックモリ 宮下日出男、写真も)

 「その建物とは反対側(の道ばた)を歩いて」

 中部アックモリの壁が崩落した建物前で、被災者のジュセッペ・ファラリヤさん(54)は記者たちに促した。まだ崩れ落ちてくる恐れがあるためだ。ひびの入った知人の建物を指すと、こう振り返った。

 「(24日の)地震の2日前、壁と床に隙があるのを見つけ、『地震が起きたら大変』と話したばかりだ」

 アックモリは被害が大きい町の一つで、少なくとも11人が死亡した。中心地区では路上ががれきでふさがれている。「14世紀」など建築時期を示すプレートをつけた建物も目立ち、歴史をうかがわせた。

 イタリアは日本同様の地震国だ。中部ラクイラでは2009年、300人以上が犠牲となる地震が起きたばかり。伊地質学者評議会のペドゥト代表は相次ぐ惨事の裏には対策の遅れがあると指摘。「イタリアに防災文化がない」と嘆く。

 

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