元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学国際開発研究所の高永●(=吉を2つヨコに並べる)(コ・ヨンチョル)客員研究員は「中国へのプレッシャーだ」といい、こう解説した。
「今回の演習は、北京や上海に近い黄海で行われ、ロナルド・レーガンは黄海に面する済州島に寄港する可能性が高い。これは中国への圧力だ。中国は、北朝鮮の核・ミサイル開発を黙認している。国連常任理事国ながら原油供給のパイプライン停止など制裁に踏み切っていない。米国は、中国に対して『北朝鮮に核実験はやめるよう命じろ』との、政治的メッセージを伝えている」
これに、北朝鮮や中国はどう反応するのか。
高氏は「猛反発するだろう」といい、北朝鮮が6回目の核実験や弾道ミサイル発射に踏みきり、中国が北朝鮮の暴走を黙認し、さらに、そそのかす可能性が否定できないとした。
演習を前に、北朝鮮はすでに過敏に反応している。国営メディア・朝鮮中央通信は6日、外務省スポークスマンの談話を報じたが、その中で以下のように威嚇しているのだ。
「米国は、近い将来にわれわれの生命を狙った自分らの矛先がむしろ、自分らの息の根を止めることになる身震いする現実に直面するようになるだろう」
今回の演習は、一触即発の恐れも秘めている。