トランプ氏“口撃”のリベラル系メディアが潤う皮肉 「親」も「反」も軒並み顧客激増 (1/2ページ)

2017.03.08

 「フェイク(偽)ニュースだ!!」と連日ドナルド・トランプ米大統領の“口撃”にさらされている米国のリベラル系主要メディアだが、業績面では「トランプ特需」の恩恵を受けている。テレビ各局の視聴者数は軒並み上昇し、新聞各社も購読者数を激増させているというのだ。

 就任から1カ月余り、トランプ氏は国民の分断をあえて演出してきたようにもみえる。2月24日には、保守系団体が開いたイベントで、「偽ニュースを流すメディアは国民の敵だ」などと演説。ホワイトハウスで行われたスパイサー大統領報道官の記者説明から、政権に批判的なCNNテレビやニューヨーク・タイムズ紙などを締め出してひんしゅくを買った。

 トランプ氏がツイッターで直接情報発信し、リベラル系の主要メディアを敵視し続ける背景について、米国政治とメディアに詳しい上智大の前嶋和弘教授は「共和党支持者のメディアへの信頼度は極めて低く、トランプ氏がメディアをたたけばたたくほど支持者たちは熱狂するという構図は大統領選から変わっていない」と解説する。

 実際、米ギャラップ社が発表した2月の調査では、トランプ氏の支持率は全体で42%に沈んだものの、共和党支持者の支持率は88%の高水準を維持したという。

 主要メディアを嫌うトランプ氏だが、保守色が強いFOXニュースには弱音も吐露するサービスぶりを見せている。ロイター通信によると、2月28日に放送されたインタビューでは自身の移民政策について国民に効果的に伝えられなかった可能性を認め、「恐らく私のせいだ」「真意を伝える点ではCかCプラスだろう」などと語った。

 

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