東京都知事選(1月23日告示、2月9日投開票)で、細川護煕元首相(75)が注目候補として浮上してきた。「脱原発」を掲げて、小泉純一郎元首相との連携を模索しているという。ただ、細川氏といえば佐川急便からの1億円借り入れ問題を追及され、たった8カ月で政権を投げ出した人物。5000万円受領問題で辞任した猪瀬直樹前都知事の後任としては、「不適任」とのらく印を押されかねない。
朝日新聞9日付朝刊は、細川氏に近い複数の関係者の話として、「細川氏が周囲に『立候補は五分五分だ。勝ち負けじゃない』などと立候補の可能性を示唆。選挙に出た場合に備え、選挙事務所や資金などの準備はほぼ整えている」と報じた。
細川氏は出馬する場合、「脱原発」を最大の争点にする方針。同じく、「脱原発」を掲げる小泉氏との連携を重視しており、小泉氏からの支援を受けられるかどうかを慎重に見極めているという。生活の党の小沢一郎代表も「脱原発」を掲げており、細川氏の動向には注目しているとされる。
ただ、細川氏の出馬には問題が多々ありそうだ。
細川氏は1993年8月、「政治改革」を使命とする細川連立政権を立ち上げながら、消費税を3%から7%に引き上げる国民福祉税構想を深夜に発表したり、佐川急便からの1億円借り入れ問題を徹底追及され、翌94年4月に突如、政権を投げ出した人物である。
1億円借り入れ問題では、国会に返済の証拠として、「コクヨの市販されておる領収書で、名前も、だれが発行したかもわからない、判も押してない、番号もない、そんな領収書を出されて…」(94年5月24日、衆院予算委員会、自民党の野中広務氏の質問)など、猪瀬氏の不可解な「5000万円借用書」を彷彿させる騒動を起こしている。




