★鈴木哲夫の核心リポート
東京都知事選で、小泉進次郎復興政務官(32)の動向が注目されている。所属する自民党は舛添要一元厚労相(65)を支援しているが、父の純一郎元首相(72)は、「脱原発」を掲げる細川護煕元首相(76)を全面支援しているのだ。舛添氏の支援を拒否した進次郎氏。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
「一番苦しいときに『自民党の歴史的使命は終わった』と言って出ていった。応援する大義はない」
進次郎氏は15日、さいたま市内で記者団にこう語り、舛添氏の応援を拒否した。さらに、党内から純一郎氏への批判が出ていることについて、「当たらない」といい、父に理解を示した。
それにしても、細川氏の出馬表明(14日)は、震撼(しんかん)させた。純一郎氏が脇に立ち、「『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループの争いだ」「細川氏の当選のために頑張りたい」と言い切ったからだ。
自民党副幹事長は「これじゃ、安倍晋三内閣への倒閣宣言じゃないか!」といい、東京都連所属の国会議員は「枯れても純一郎氏は自民党のはず。しかも息子は自民党の政務官なのに、一体何のつもりなんだ!」と吐き捨てた。
こうした感想は、細川氏と純一郎氏の関係を見誤っている。2人から「脱原発」について相談を受けていた元官僚は次のように解説する。