【日米中混沌 安倍外交が挑む】同盟国との関係を悪化させたオバマ外交と安倍首相の地球儀外交 (2/2ページ)

2014.01.23


安倍首相(左)と、オバマ米大統領は同盟関係を深化させられるのか (共同)【拡大】

 3年前の「アラブの春」からカオスが続く中東への積極関与をやめたオバマ政権。米国を見限り始めた「旧」同盟国。新たに発生した「力の真空地帯」にはロシア、中国だけでなく、旧宗主国のフランスも商機と見て参入している。新しい中東のグレートゲームは始まったばかりだ。

 「ジブス」にも「レクサスA」にも入る日本はどうするのか。好むと好まざるとにかかわらず、日本は中国と対峙しながら生きる運命にある。軍事大国化した中国には1国では対処できない。米国という後ろ盾が必要だが、その「日米基軸」が昔ほど当てにならないという状況である。

 安倍晋三首相は独自の「地球儀外交」で対処しようとしている。ロシアのプーチン大統領との度重なる首脳会談、外務・防衛閣僚会議(「2プラス2」)創設で日露関係が緊密化すれば米国の助けにもなるだろう。オーストラリア、フランスとは太平洋での協力をにらむ。東南アジア諸国連合(ASEAN)国家は21世紀の世界の成長エンジンであり、日本がともに成長する大事な地域だ。

 日米関係も世界規模で見なければ理解できない時代になった。備えがあれば同盟は漂流しない。

 ■長田達治(おさだ・たつじ) 1950年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。毎日新聞社入社、政治部副部長、ソウル支局長、学生新聞編集部長、紙面審査委員会委員などを経て、ジャーナリスト、月刊誌編集・発行人、一般社団法人専務理事。著書に「細川政権263日」(行研)、「橋本龍太郎全人像」(共著、同)など。

 

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