「お友達内閣」で反省 閣僚安定内閣を生んだ安倍人事 適材適所が奏功

2014.05.13


安倍首相(右)と、最側近の世耕氏【拡大】

 第2次安倍晋三内閣が発足500日を迎えた9日の前夜、BS11の「報道ライブ21」で、世耕弘成内閣官房副長官とご一緒した−。

 戦後の歴代政権を見てみよう。長期政権として名高い佐藤栄作政権の第1次改造内閣が、発足以来425日間、閣僚が1人も交代しない最長記録を保持していた。

 はるか昔の1960年代半ばのことだ。近い過去で言えば、90年代初めの宮澤喜一内閣が404日。ゆえに、日々、最長記録を更新中の安倍内閣の「500日」という政権日数が驚きなのだ。

 小泉純一郎政権後の6代の政権いずれもが短命政権に終わった。その理由は、失政に起因するというよりも、各政権の閣僚の問題発言や金銭・女性スキャンダルが政権交代の引き金となったと言っていい。

 そこで筆者は、世耕氏を挑発してみた。閣僚の責任問題に発展するような不祥事が皆無の安倍政権は、いわば奇跡に近いのではないか、と。

 すると、世耕氏はわが意を得たとばかり、次のように答えたのだ。

 「それは、各大臣の答弁が危なげなく安定しているということです。所管の政策にも通じています。要は、安倍首相の閣僚人事に尽きるということ。批判を浴びた第1次内閣の『お友達内閣』の反省に立ち、適材適所の陣立てで臨んだことが奏功したのですから」

 安倍首相の最側近である世耕氏の発言なので、割り引いて聞く必要があるかもしれない。

 そうだとしても、初入閣の田村憲久厚労相、小野寺五典防衛相の評価は、霞が関でも高い。先のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)をめぐる、熾烈かつタフな日米協議で名をはせた甘利明経済財政相、官邸主導といわれながらも「安倍外交」を手堅く実践している岸田文雄外相もいる。

 そして何よりも、菅義偉内閣官房長官の存在が大きい。今や自らの「政治師匠」の梶山静六元官房長官を越えたとの評価が定着しつつある。これまでの政権運営安定に寄与しているのは間違いない。

 加えて、消費増税実現を通じて財務省を完全に掌握した麻生太郎副総理兼財務相も、政権発足時から盟友として安倍首相を全面支援している。首相を頂点とする官房長官と財務相の二等辺三角関係が機能しているのだ。

 こうしてみてみると、世耕氏の説明もうなずける。要諦は人事なのだ。となると、安倍長期政権の成否の鍵を握るのは「アベノミクス」である。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)

 

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