【馬淵澄夫 俺がやらねば】分裂危機感で海江田代表続投 選挙で結束強化へ

2014.08.09


海江田代表の続投が決まった民主党両院議員懇談会=7月31日【拡大】

 先月31日、民主党両院議員懇談会が開かれ、海江田万里代表の続投が決まった。

 出席者95人のうち、発言したのは29人。この中で代表選前倒しを求めたのは16人だった。だが、前倒し論を唱えたある議員はその日の夜、私に「(続投が)ひっくり返らないことは分かっていた」と語った。懇談会が始まった時点で、すでに結論は出ていたのだ。

 なぜそうなったのか。潮目が変わったのは、岡田克也元代表が代表選前倒しを求めた22日の常任幹事会だった。

 これ以降の総支部長(次期衆参両院選候補者)会議や地方組織幹部を集めたブロック会議で、代表選前倒しを主張する意見はほとんど出なくなった。たとえば、岡田発言直後の22日夕の総支部長会議で前倒しを求めたのはごく少数。24日の会議では1人だけだった。むしろ、「ここで、ガタガタするな」との意見が多かった。22日以前のブロック会議では一定数の出席者が前倒しを要求したこともあったが、様相が一変したのだ。

 代表経験者の岡田氏の影響力は大きい。「本当に党が分裂するのではないか」という具体的な危機感が全国の地方組織に広がり、組織としてのある種の防衛本能が働いたのではないか。

 もちろん、7月13日に投開票された滋賀県知事選で、三日月大造・前民主党衆院議員が与党推薦候補を破り当選したことも大きかった。

 とはいえ、まだ党が完全に1つにまとまっているとは言えないのも現実だ。党が結束するためには、1つ1つの選挙を着実に乗り越えていかなければならない。改めてそう実感した両院議員懇談会だった。

 両院議員懇談会とは別に、もう1つ、私にとって大きく重たい出来事があった。私の父が他界した。

 今月3日、両院議員懇談会を終えて全国を飛び回る中、入院中の父を1時間だけ見舞うことができた。すると、父の心拍数が下がり、眠るように息を引き取った。全国を駆け回る私が、まさか父を看取れるとは思わなかった。

 厳しい闘病生活の中でも痛みを訴えることはなかった。父は陸軍士官学校第61期生の誇りをもって生きた人だった。「渇しても盗泉の水を飲まず」が口癖の厳しい父に反発したこともあったが、結局は公のために生きる道を歩んでいる。

 本当は意識がある間に感謝を伝えたかった。しかし、その言葉は別れが近いことを意味するように思えて言えなかった。息を引き取った後の病室で、ようやく言えた。お父さん、本当にありがとう。 (民主党選対委員長)

 

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