極めて奇異な日中合意文書 「若干の認識の一致」とは何なのか (1/2ページ)

2014.11.13


羽生選手は負傷したが、最後まで滑りきった(共同)【拡大】

 ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦選手が先週8日、上海でのフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦(中国杯)の練習中に、中国選手と激突したニュースには驚いた。私はテレビで見たが、頭から血を流して倒れ込んだ羽生選手の姿に、本当に心配になった。

 驚いたのは、羽生選手が頭部にテーピングをして、リンクに戻ってきたことだ。痛みで表情をゆがめ、何度かジャンプで転倒しながらも、男子フリーの演技『オペラ座の怪人』を見事にやりきった。私を含め、多くの人々がその姿に感動したと思う。

 衝突後に棄権せず演技を行ったことについては賛否両論あるようだが、私は羽生選手の執念のようなものを感じた。19歳で金メダルを獲得した際、私は「これからが大変だろう」と思っていたが、試練は早くもやってきた。羽生選手は演技前、衝突した中国選手と握手をしていた。素晴らしいスポーツマンシップだ。今回の出来事で、羽生選手は一回りも二回りも大きくなったのではないか。

 さて、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席の日中首脳会談が10日午後、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が開催されていた北京で行われた。羽生選手たちと違い、習主席が厳しい表情で安倍首相と握手していたのが印象的だったが、2年半ぶりに両国首脳が会談したことは良かった。

 中国の大国意識や覇権主義にも問題はあるが、両国の首脳会談がここまで開かれなかった背景には、安倍首相の再登板前の軽率な言動や、昨年末の靖国神社参拝があったことは間違いない。日中両国には議論すべき課題や協力すべき取り組みがたくさんある。関係改善にはまだ時間を要するが、とにかく両国首脳は何度も会って、信頼関係を深める努力をすべきだ。安倍首相には、一国の首相として、もう少し言動に慎重になってほしい。

 

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