衆院選(12月2日公示−14日投開票)の号砲がまもなく鳴る。夕刊フジでは、東京、大阪全選挙区の当落予測を詳報(27日発行)したが、他の選挙区の情勢は一体どうなっているのか。金銭スキャンダルが直撃した元閣僚や、側近に逃げ出された野党大物、国会質問が「神質問」と評判になった女性政治家…。気になる人物が立候補する東日本と西日本の注目30選挙区の戦況を、政治評論家の小林吉弥氏が大胆予測した。
予測結果(現時点での立候補予定者)は別表の通りだ。全体的な傾向として、醜聞や永田町での不評をものともせず、堅固な地盤を誇る2世議員やベテランらが善戦していることを印象づけた。
解党が決まったみんなの党の渡辺喜美前代表(栃木3区)は、無所属での出馬を余儀なくされたが、「当確」と予測された。8億円借入問題での「熊手を買った」との釈明が世間の失笑を買い、執行部に解党劇主導を許して影響力のかげりを印象づけたが、小林氏は「父・美智雄元副総理が長年かけて築き上げ、喜美氏が引き継いだ地盤は強固だ。金銭問題に関する地元での“おわび行脚”も功を奏している」という。
関連政治団体の不透明収支問題が直撃した自民党の小渕優子前経産相(群馬5区)や、極左暴力集団「革マル派」が影響力を行使しうる団体から献金を受けていたことを、安倍晋三首相に国会で指摘された民主党の枝野幸男幹事長(埼玉5区)も「当確」判定となった。