【変革の覚悟 長州のDNA】テロに対して甘い日本人 世界は「無条件にNO」 (1/2ページ)

2015.01.28

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 「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件でも、パリの新聞社襲撃テロ事件でも、日本人の反応を見ていると「テロに対して甘い」という印象を強く持つ。テロリストにも一理あり、被害側にも過失あり−としたがるのだ。

 被害側と言ったのは、人質自身だけでなく、安倍晋三政権が集団的自衛権行使に前向きだとか、フランスがベール着用を制限してイスラムに不寛容なのも「テロの原因」などと言うからだ。さらには、人質をとられているのに安倍首相が中東訪問で反イスラム国の態度を明確にしたからだとまで、テロにも一理ありの理由になるらしい。

 NHKまでが、キャスターが銃剣を突きつけられたわけでもないのに、イスラム国側の声明を全文、まるで、大本営発表のようにそのまま朗々と読み上げている。これでは、「悪いのは日本政府」と思う日本人もそこそこ出るわけで、とんでもないことだ。

 いま世界は「テロは無条件にノーだ」ということが、ほぼコンセンサスになっている。ところが、日本人はそれを理解していない。また、かつて間違った戦争に突入した原因の1つが「世論がテロに甘かった」がゆえにそれが横行し、当時の指導者たちがまっとうな判断を示せなくなったことだということも忘れているようだ。

 これでは、日本の初代総理大臣で初代韓国統監の、伊藤博文を暗殺したテロリスト、安重根(アン・ジュングン)の記念館を、中国・黒竜江省のハルビン駅につくった中国や、それを要望した韓国を「テロリズムに甘い」と非難できないではないか。

 

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