【変革の覚悟 長州のDNA】テロに対して甘い日本人 世界は「無条件にNO」 (2/2ページ)

2015.01.28

 イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画掲載をめぐる、是非の取り上げ方もおかしい。

 「好ましいか、好ましくないか」と、「禁止すべきかどうか」の議論は完全に分けて考えるべきだ。「行き過ぎは好ましくないが、禁止すべきでもない」というのが普通の考え方である。テロの対象にすることの正義は何もない。

 たとえ、抑制すべきだとしても、イスラムだけ特別でなく、より一般的な基準が設けられるべきである。そもそも、人間の自由のかなり大きな部分は、宗教との戦いの中で勝ち取られたものだ。宗教的権威への批判や風刺を欠いた「表現の自由」などあり得ないのである。

 ローマ法王が「他者の信仰をもてあそんではならない」といったが、これも、一歩間違えば中世的な暗黒主義に通じる考え方だ。社会正義に熱心である半面、やや専制的ともいわれるフランシスコ法王の別の顔を見たような気がした。

 ■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に『日本史が面白くなる「地名」の秘密』(洋泉社)、『領土問題は「世界史」で解ける』(宝島社)など多数。

 

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