「事件」と「テロ」の区別 しっかり認識を (1/2ページ)

2015.02.04


多くの被害者を出した地下鉄サリン事件=1995年3月【拡大】

 「イスラム国」が、ジャーナリストの後藤健二さんを殺害したとする動画がインターネット上に流された。卑劣極まりない行為だ。テロリストの暴挙は決して許されるものではない。

 世間には、この事案を「人質事件」として、一般的な誘拐・人質事件と同様に捉えている向きもあった。だが、これはテロである。わが国ではまだ、「事件」と「テロ」の区別がしっかり認識されていない。

 テロの定義とは何か。これは各機関で若干違いがあるが、共通する大まかなくくりは、その行為が「政治上の目的を達成するため」「不安や恐怖を抱かせるため殺傷や破壊などの暴力行為を伴うもの」であることだ。つまり、通り魔による無差別殺人の類はテロとは呼ばない。

 防衛省・自衛隊においては自衛隊法81条の2にその定義が見て取れる。「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で多数の人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊する行為」とある。

 テロは政治上の目的により生起し、翻れば、テロに対して政府が政策を変更すれば、テロリストを「勝利」させることになる。そうすれば、一時的には問題が解決するかもしれないが、その後、さらなるテロを呼びこんでしまう危険性が大なのである。

 

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