「浪速のエリカ様」こと、維新の党の上西小百合衆院議員(31)=比例近畿=の「ホワイトデー温泉旅行疑惑」で、上西氏が所属する維新傘下の政治団体「大阪維新の会」は4日中に処分などを決定する。3日夜の記者会見で、上西氏は疑惑を「旅行ではなく仕事」と否定したが、国会議員にとって重要な予算案採決の本会議の前日、病院で胃腸炎と診断されながら、飲食店をはしごするという理解しがたい行動も認めた。
大阪維新の橋下徹代表(大阪市長)らは4日、大阪府議選や大阪市議選で府内各地を遊説するため、上西氏への対応に関する協議は、連絡を取り合いながら実施する。
関係者によると、3日時点では「上西氏に議員辞職を求め、従わない場合は除名」という処分も検討されたという。大阪維新の判断を踏まえ、維新の党としても対応を速やかに決める。
3日夜、大阪市内で開かれた上西氏と橋下氏の記者会見には、100人を超える報道関係者が集まり、日付が変わるまで約3時間も続いた。
国会議員としての資質に疑問が集まったのは、上西氏が本会議採決を欠席した先月13日と前日12日の行動だ。
上西氏によると、嘔吐(おうと)や腹痛、下痢などが続いたため、12日に医療機関で胃腸炎との診断を受け、処方薬を服用したという。すると症状が軽くなり、同日夜に自民党の先輩議員らと居酒屋やショーパブなど3軒をはしごし、再び体調が悪化。13日の予算案採決の本会議は国会に休暇届と診断書を出して病欠し、朝から新幹線で大阪に帰郷していた。