夏山シーズン突入 クマ遭遇の危険性“増” もしもの時の対処法 (1/2ページ)

2015.07.11


三重県いなべ市で捕獲されたツキノワグマ。夏山での遭遇に要注意だ(三重県提供)【拡大】

 「頭や腕にけが」「複数カ所をかまれ」…。各地からクマ被害の報せが相次いでいる。環境省によれば、全国ですでに169頭(4月時点)が捕殺・捕獲されており、本格的な夏山シーズンに入った現在、人とクマが遭遇する危険性は増している。万一、鉢合わせしたとき、どんな行動をとればよいのか。生き残る方法は−。

 新潟県糸魚川市の山中で今月7日、山菜採りをしていた男性(80)がクマに襲われ、顔と手に手術を要するケガを負った。糸魚川警察署によると、同市では6月29日にも80代の男性が杉林で草刈り中、背後から頭を噛まれる事故があったばかりだった。

 同市に限らず、5月から7月初旬まで全国で少なくとも19人がクマと遭遇し、被害に遭っている。

 そもそも日本には2種類のクマが存在し、本州と四国の一部に生息するのがツキノワグマ。立ち上がった大きさはオスで最大1・5メートル、体重は60〜100キロに達する。

 ツキノワグマより体長も体力も上回るのが北海道のヒグマで、立ち上がれると約2メートル、体重は200キロ程度におよぶ。たびたび被害が報告されているが、1915年に現在の苫前町で発生した「三毛別(さんけべつ)羆事件」は、日本獣害史上、最悪の人的被害といわれる。

 事件は作家、吉村昭の小説「羆嵐(くまあらし)」(新潮文庫)に詳しく記録されている。惨劇が起きたのは12月を迎えた山深い三毛別地区の開拓団の集落。冬眠をし損ねたオスのヒグマが集落を襲い、2日間で妊娠中だった女性の胎児も含めて7人が犠牲になった。人間の味を知ったヒグマは“エサ”である遺体を取り戻そうと、通夜の席も襲撃。事件後、現場に住む者はいなくなり、「現在は林道が通るだけで、用がない限り近づく人もいない」(苫前町の住人)という。

 

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