会合で政界再編に関する具体的な話が出たわけではないが、私は、今後、細野・長島・馬淵の3派の連携が、野党結集に向けても重要な役割を果たすと考えている。
執行部トップが「野党結集」という言葉を軽々に口にできないのは当然だ。ただし、大同団結なくして政権奪還はありえない、という認識は執行部も共有している。
私と細野、長島両氏は、いずれも1998年の民主党結党後に初当選した「ネーティブ・デモクラット(生まれながらの民主党)」の世代である。まず、われわれ生え抜き世代がまとまり、野党結集の機運を高めれば、執行部もさまざまな局面で物事を進めやすくなるはずだ。また、再編に向けては、さまざまな考えを持つ関係者間の複雑な調整が不可避となる。異なる立場の人の視点を持った「調整役」「黒子」の役割も果たしていければと思う。
次期参院選に向けても「野党がまとまる必要がある」という声が高まりつつある。党内の少なからぬ数の議員が抱いている結集への期待を現実のものにしていくために、そして何より、政権交代可能な選択肢を国民に提示するために、仲間とともに汗を流していく覚悟だ。 (民主党副幹事長)