朴政権の肝いり政策「美容整形」危うき実態 市場急拡大も…死亡事故相次ぐ (1/2ページ)

2016.03.21

韓国・狎鴎亭(アックジョン)の美容整形通り(写真と本文は関係ありません)
韓国・狎鴎亭(アックジョン)の美容整形通り(写真と本文は関係ありません)【拡大】

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が国策として進める「美容整形大国」。その危うき実態が再び露呈した。美容外科で手術を行った患者が今月に入り、立て続けに死亡する事故が起きたのだ。朴政権の肝いり政策の裏で何が起きているのか。繰り返される悲惨な事故について現地事情に詳しいノンフィクションライター、高月靖氏がリポートする。

 海外からも来院者が押し寄せる美容外科の中心地、韓国ソウル・江南(カンナム)区。そこで10日と11日、2日続けて患者が死亡する事故が起きた。

 1人は35歳のタイ人女性で、10日に江南区・清潭洞(チョンダムドン)での脂肪移植などの手術中、心停止で亡くなった。もう1人は24歳の韓国人女性で、7日に同・駅三洞(ヨクサムドン)で顎輪郭矯正の手術を受けた後、麻酔から目覚めないまま搬送先病院で死亡した。

 美容整形は韓国にとって外国人観光客を誘致する目玉の1つ。朴政権も国策として振興とアピールに努めてきた。医療目的で韓国を訪れる外国人数は、2009年の6万201人から14年には26万6501人に急増している。

 「それだけに急拡大のゆがみも大きい。儲かると見て内科や産婦人科などから美容外科にくら替え開業した医院は、江南区の美容外科の半数を占めるともいわれる。だが同時に競争の過熱からサービスはより高度化、専門化し、経験不足の医師が事故を起こしやすくなった」(現地日本人ジャーナリスト)

 

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