小池百合子都知事は28日の記者会見で、自民党の二階俊博幹事長が都知事選で党方針に反して小池氏を支援し、離党勧告処分を受けている豊島・練馬区議7人との面会を提案したが、区議側が断ったとして、二階氏側に電話で“おわび”したことを明らかにした。
二階氏は、先の衆院東京10区補選の慰労会名目で区議との面会を提案。都連幹部も同席し、都連と区議との間でこじれる処分問題を仲裁し、事態を打開する狙いがあったとみられる。だが、区議側は27日に面会を拒否。「小池氏の指示だ」(都連)との見方もある。
これに対し、小池氏は会見で「『わざわざ大幹事長にご慰労いただくなんてめっそうもないから』と私からおわびをしておきました」と説明した。一方、面会を断られた二階氏は28日の会見で、引き続き調整に乗り出すか問われ、「全くないと強く言っておく。党本部が乗り出すのはナンセンスだ」とさじを投げた。
都連は、離党勧告の区議が30日までに離党届を出さなければ、除名もあり得るとしている。