【江尻良文の快説・怪説】緒方監督豹変で度肝抜かれた広島OB V旅行ハワイから“サプライズ発言”に半信半疑

1日にハワイへ出発した際の緒方監督(中央)。CSでの屈辱が指揮官を謙虚にさせた?

 37年ぶりのリーグ連覇を達成したご褒美のV旅行中のハワイから、広島・緒方孝市監督(48)のサプライズ発言が聞こえてきた。

 「ラミちゃんの采配がズバズバときていた。もっともっと勉強しないといけない」

 「今年と同じメンバー、打順、ピッチングスタッフで戦おうとは思っていない。長いシーズンを戦う上でバリエーションを組むよ。柔軟な考え方が必要」

 今季は独走で連覇を果たしながら、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで3位の横浜DeNA・ラミレス監督の“神采配”、縦横無尽の投手リレーに完敗。33年ぶりの日本一どころか、日本シリーズに出場さえできなかった屈辱を素直に反省したのか。

 「タナキクマル」(田中・菊池・丸)の1、2、3番と4番・鈴木という、金看板の強力打線さえ固定しない新方針。「固定観念を持っていたら、失敗する」と明言したというのだ。広島OBたちはハワイ発の緒方監督の豹変ぶりに度肝を抜かれている。

 というのも、まさかのCSファイナルステージ惨敗に広島OBたちは怒り心頭。「2位に10ゲーム差以上つけてのリーグ優勝なのだから、アドバンテージは1勝だけでなく、最低2勝は必要だろう」というCS制度そのものへのクレームと同時に、緒方采配を血祭りにあげていた。

 「去年の日本シリーズもそうだった。短期決戦には短期決戦のやり方があるのに、頑固なまでにペナントレースと同じ戦い方で勝つことにこだわる。他人のアドバイスにも耳を貸さない」

 「短期決戦に左腕のリリーフ投手が1人もいなくて勝てるわけがない。今のままでは来年も同じ。リーグ優勝はしてもCS、日本シリーズの短期決戦には勝てないだろう」

 そんな緒方批判の大合唱だった。ところが、そんなOBたちの怒りに先手を打ったかのような、全く予期せぬハワイ発のサプライズ発言。来季、球団史上初のリーグ3連覇、34年ぶりの日本一達成へ、緒方監督もついに宗旨変えしたのか。OBたちは今のところはまだ半信半疑だ。(江尻良文)