【プロ野球実況中継】ロッテの釣友、堀コーチと榎氏が「異動」 ぜひ大魚と出世魚を

球界は人事異動の季節。ロッテ・堀コーチは2軍へ配転です

 FAや交換トレードなどによる選手の移籍が活発ですが、シーズンオフはその陰でコーチやフロントスタッフの人事異動も行われています。

 コーチ人事で目に留まったのは、千葉ロッテマリーンズの堀幸一打撃コーチ(48)の1軍から2軍への配置転換。彼は球界無二の釣友なんです。こうした異動はよく「降格」と表現されます。確かに今季のロッテは打撃不振に悩まされたので、その責任を取ったとも言えますが、未完の選手を育てるという点では2軍こそコーチ業の勉強の場ですから、考え方次第でしょう。

 もうひとつ気になったのは、同じくロッテで長らく広報を担当した榎康弘氏(45)のスカウト転身です。東海大甲府高から90年にドラフト6位でロッテに入団、98年に巨人移籍。古巣ロッテに復帰した00年限りで現役引退後は打撃投手、広報としてチームに貢献してきました。

 放送関係者という立場上、広報の方には大変お世話になっているので、その異動には敏感になるのですが、加えてスカウトという特異な部署に配属されたことにはビックリ。全国各地から金の卵を発掘するスカウトに求められるのは、何にも増して人脈です。ですからスカウトをやるには高校、大学、できれば社会人野球も経験していた方が、人脈の広さという意味で有利と言われます。

 しかるに榎氏は高校卒。それも45歳にして初めて飛び込んで頭を下げて回るんですから大変です。例えるなら内勤一筋で来たサラリーマンが、いきなり営業をやれと言われているようなものでしょう。「いまはひたすら挨拶回りです。千葉の担当なんで、地元出身のスーパースターを発掘したいですね」とは本人の弁。持ち前の人柄のよさで、また違った角度から球団を盛り上げてくれればいいのですが。

 実をいえば榎氏も釣り仲間(笑)。釣行は当分お預けになりそうですが、榎さん、是非とも大魚ならぬ大器を釣り上げてください。そして堀コーチ、出世魚をうまく育ててください!

 ■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。17年4月よりフリー。