鶴竜、“超短命”力士会会長か 白鵬の絶大な影響力に貴乃花親方歯ぎしり

力士会会長に就任した鶴竜(左手前)と白鵬(右奥)=12月27日、両国国技館

 大相撲の「力士会」が27日に東京・両国国技館で開かれ、新会長に横綱鶴竜(32)が選出されたが、早速“超短命”に終わる可能性が指摘されている。

 会長は、在位の長い横綱が務めるのが慣例。これまでは元横綱日馬富士(33)が務めていたが、暴行問題で引退したためにお鉢が回ってきた。日馬富士の前任は横綱白鵬(32)で、昨年4月まで6年間も務めていた。

 「今回は自分の番。みんなを引っ張っていかなければいけない」と所信表明した鶴竜だが、4場所連続休場中。初場所(来年1月14日初日=両国国技館)で引退に追い込まれるようなことがあれば、史上最短で会長交代となる。力士会は1932年に発足し、現役中に急死した玉の海の5カ月が最短での会長交代となる。

 鶴竜が引退した場合、後継候補は横綱稀勢の里(31)になるが、こちらも4場所連続休場中で背水の陣。このままでは早晩、ひとり残った白鵬が史上初の“再登板”となりかねない。

 白鵬は元日馬富士による暴行事件で現場に同席しており、減給処分を受けた。横綱審議委員会からは、張り手、かち上げの多用を「美しくない」と批判されて逆風だが、それでも、現状で歴代最多の優勝40回を誇る実力、影響力は圧倒的。力士会会長に復帰するようなことがあれば、“白鵬回帰”に拍車がかかるだろう。

 モンゴル出身勢をなれ合いと批判する貴乃花親方にとっては、歯がゆ過ぎる事態に違いない。