北から平昌五輪に美女軍団襲来のカラ騒ぎ 英紙「05年は21人が強制収容所に」

2002年釜山アジア大会の柔道会場に現れた美女軍団

 北朝鮮が平昌冬季五輪に約230人の「美女軍団」と呼ばれるチアリーダーを派遣する可能性が高まり、欧米のメディアが関心を寄せている。

 米FOXスポーツは「ハーミット・キングダム(北朝鮮は欧米でこう呼ばれている)の美女軍団といわれる、金正恩委員長に一本釣りされた集団が4回目の韓国訪問を敢行する。すでに大きな関心を集め、チケット販売に大きく貢献しそうだ」と報じ、次のように解説した。

 身長は163センチ以上。容姿抜群で良家の子女であること、脱北者の身内や親日派でないことも大事な要素とされる。

 美女軍団は過去に3回韓国に派遣され、1回の平均は約240人。2002年に釜山で開催されたアジア競技大会、03年に大邱で開催された夏季ユニバーシアード、そして05年の仁川でのアジア陸上競技選手権大会だ。

 後にこの仁川に、現在金正恩委員長の妻として知られる李雪主(リ・ソルジュ)女史が美女軍団の一員として参加していたことが明らかになっている。彼女の経歴や金氏との結婚についての詳細は不明だが、李さんは当時16歳。エリート高校に通っていたという。

 米BBCテレビは「魅力的な北朝鮮の美女たちが五輪大会に登場すれば、世界的な舞台で北朝鮮のイメージ改善につながるだろう。平昌冬季五輪の運営組織はこれまでチケットの販売不振に頭を痛めていたが、美女軍団の登場で売れ行きがアップしそうだ。北朝鮮と韓国の双方にとって、状況改善にもってこいだったかもしれない」

 一方、英紙「ザ・ガーディアン」は「金王朝は世界で最も残酷な独裁国家のイメージを和らげるため、美女軍団を韓国に送る。ただしチアリーダーたちが他国の選手やファンと交流することはない」とした。

 彼女たちの行動はすべて監視下にあり、常に団体行動。「05年に韓国を訪れた美女軍団のうち21人が、韓国で見聞きしたことを話したせいで強制収容所に送られた。美女軍団と話をしたいというファンは失望するだろう」という。

 北朝鮮が平昌に派遣する選手団は20日に正式決定し、22人が参加する。その何十倍もの応援団が世界のメディアの注目を浴び、期間中の話題を独占するとしたら…。五輪にふさわしいのか、大いに疑問だ。