スター不在の中日、松坂は貴重な「腐っても鯛」 イチロー獲りも水面下で非公式にアプローチ

大勢の報道陣に囲まれる松坂大輔(岩川晋也撮影)

 昨季限りでソフトバンクを戦力外となった松坂大輔投手(37)が、昨季年俸4億円の96%ダウンにあたる1500万円(推定)で中日と1年契約した。

 リスクが指摘される一方、松坂が入団テストを受けることが明らかになって以降、中日のメディアでの露出度は急激アップ。これだけでも価値はあった。

 ソフトバンク時代も3年間でわずか1度の1軍登板だったが、春の宮崎キャンプでの注目度は「腐っても鯛」だった。

 沖縄・北谷での1軍キャンプに参加すれば、ファン、マスコミが松坂目当てに例年になく訪れ、にぎわうのは間違いない。さらに中日は第2弾も準備万端。地元・名古屋出身のイチロー獲りに関しても、水面下で非公式にアプローチしていることを認めている。

 中日の現状はスター不在で、熱狂的なファンも「見たい魅力ある選手がいない」と嘆いている。松坂、イチローという往年のスターでも、チームに人気面で勝てる選手がいないのだから積極的なアプローチは大正解だ。

 「プロ野球は興行だ。勝つこととファンを呼ぶことの究極の二者択一。どちらが重要かと問われれば、ファンを多く集めることだといえるだろう」。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が監督時代に口にした“究極の選択発言”を思い返してみるべきだろう。(江尻良文)