【そういうことだろ~】プロ33年目のカズ、長持ちの秘密はブラジル修行 清水氏「毎試合、生きるか死ぬかの修羅場」

こうなったら還暦までやってくれ

 J2横浜FCのカズこと三浦知良(50)が24日、横浜市内でのチーム練習に今季初合流。プロ33季目を迎えた。(聞き手・久保武司)

 --カズは2月26日に51歳となる今年も健在

 清水「もう言葉にならないよね。プロになって33年目だっていうんだから。Jリーグがスタートしてまだ25年目だよ。選手として初めっからいるんだから。オレを含めてどんな解説者が偉そうなことを言っても、カズの説得力にはかなわないよな」

 --大きなけががないのが長持ちの理由か

 「違うよ。高校を8カ月で中退して渡ったブラジルでの7年半にわたる“修行”のおかげだと思う」

 --清水さんがカズと出会ったのは日産自動車の選手、コーチ時代。遠征試合や外国人選手獲得のために渡ったブラジルでのことだった

 「彼が日本に帰国(1990年)する直前、20歳前後だった。よくブラジルでプレーできたなって思うくらいガリガリでね。あの頃のブラジルのサッカー選手は、最下層の子供たちの“成り上がり”が多かった。もし選手契約を打ち切られたら、強盗か、貧民街の用心棒ぐらいしか職がなかった。いやいや、本当の話だって。毎試合、生きるか死ぬかの修羅場。カズだって、あのころのことは口にできないことがたくさんあるはずさ。オレも新聞で書けないような話をいっぱい見てきたから」

 --プレースタイルも変わらない

 「こんな言い方をすると、カズのファンに怒られるかもしれないが、彼は抜群にうまいプレーヤーではない。Jリーグがスタートしたときも、日本のプロでやっていけるのかなと思った、でもな、ゴールの決定力が抜群に高いのさ。ほかの日本人選手と比べると。それはブラジルで培ったものだと思う。このゴールを決めなきゃオレに明日はない、そんな場面が10代の頃からカズには何度もあったはずさ」

 --幾つまで現役を続けるのでしょうか

 「ここまできたら還暦になるまでやってほしいよな。誰もカズをクビにするような度胸のある監督もオーナーもいないだろうし。考えてもみて。毎週試合をやるだけではないんだから。毎日練習があって、体のケアもある。野球ではイチロー(44歳)やスキーのジャンプの葛西(45歳)もいるけど、50歳を超えて元気なのはカズだけ。そういうことだろ~!?」

 ■清水秀彦(しみず・ひでひこ) 1954年11月4日、東京都生まれ。ポジションはMF。浦和市立高、法大、日産サッカー部(現J1横浜)で日本一を経験。93年のJリーグ開幕戦で横浜Mを率い勝利を収めたのを皮切りに、Jリーグ4クラブで監督を務め通算134勝を達成。