【そういうことだろ~】アジアで優勝もいいけど…Jリーグは「世界目指そうよ、じゃないと夢がない」

王座は獲るより守る方が難しい。川崎のJ1連覇はなるか

 --Jリーグが大相撲の話題に押されっぱなしです。今年は25年目の節目のシーズンですよ!

 清水「あはは(苦笑)。今年は冬の五輪もあるしね。もうすぐゼロックス杯(10日・川崎-C大阪=埼スタ)。そして今年のJ1開幕は23日、金曜のナイター(鳥栖-神戸1試合のみ)から始まるんだぜ」

 --ではお聞きします。日本一早い優勝予想を

 「(1)川崎(2)鹿島(3)浦和(4)G大阪(5)C大阪-。持っている戦力がきちんと機能すれば、この5つのクラブが優勝候補。別に逃げているわけじゃないからね(笑)。逆に言うと、あとのクラブはJ2落ちの可能性もある。これが今のJ1の現状よ」

 --オフの補強も完璧、川崎の評価が高い

 「大久保が戻り、昨季MVPの日本代表FW小林がいて憲剛も健在。そして家長もいる? でもな、彼らが経験していないことがある」

 --何ですか

 「ディフェンディングチャンピオンってことさ。オレも日産の監督で天皇杯に優勝(1991年の第71回大会)した後は、重圧がハンパなかったからね。たとえば、これまでガチンコできていたチームが、勝ち点1ほししさにベタ引きのサッカーをしてきたり。いろんなことに戸惑ったよ」

 --Jリーグは25年目になっても、ビッグクラブといえるクラブがない

 「ビジョンが全くないからさ。3年後、5年後を目指した目標を持っているクラブがない。Jリーグも毎年『アジアチャンピオンズリーグを優勝しようぜ!』ってボーナスなんか出してるけど、ちょっと待てと言いたい。だって25年前、世界と対等に戦えるプロリーグをやろうと、日本代表を強化してW杯に常時出場しようと、Jリーグを始めたんだぜ。それがいつの間にか、まずはアジアの優勝が目標っていうのは…切なすぎる」

 --ですよね

 「世界を目指そうよ、じゃないと夢がないよね。サッカー選手を目指す子供たちにも、こぢんまりしたJリーグなんてもう見せたくないよ。選手諸君には本当に頑張ってもらいたい。熱いシーズンにしたいね」(聞き手・久保武司)

 ■清水秀彦(しみず・ひでひこ) 1954年11月4日、東京都生まれ。ポジションはMF。浦和市立高、法大、日産サッカー部(現J1横浜)で日本一を経験。93年のJリーグ開幕戦で横浜Mを率い勝利を収めたのを皮切りに、Jリーグ4クラブで監督を務め通算134勝を達成。