【プロキャディーXのつぶやき】「山」が動いた!今年がツアー界の転換期に 「Abema TV」特別スポンサーで各所のやる気も稼ぎもアップ

テレビに映ることで選手のモチベーションは高まる

 「山」は動き出した。

 これまでのプロゴルフトーナメントは「崩れかけていますよ」という指摘に対して、「認識はしています」と答えるだけで、防止対策を講じることはなかったと思う。

 それが今年に入って激変した。まず、日本プロゴルフ協会(PGA)は第一生命保険と「社会貢献の包括連携協定」を交わして連携した。「生涯スポーツ振興」を掲げるPGAと、「健康増進・豊かな次世代社会の創造」をグループミッションとする第一生命との思惑が合致しての協定締結だ。

 PGA会員のほとんどはレッスンを生業としているが、ゴルフ人口は減り続けている。2020年を過ぎると団塊世代は後期高齢者となり、シニアゴルファーのゴルフ離れはさらに加速し、ゴルフ人口激減は確実。

 また、第一生命は、死亡保険と入院等の保険・給付金とで昨年支払った合計額が5643億円だった。件数の合計は120万件。中でも入院等給付金が増加し、病人数が増え続けているそうだ。

 PGAの健康増進活動によって健康寿命を延ばしてゴルファー減少に歯止めを掛け、入院給付金の支払いを減らす。そんな近未来図を描き、まずは第一歩を踏み出したと言えるだろう。

 俺にとって嬉しかったのは、男子ツアーの下部ツアーに当たるチャレンジトーナメントが一新。無料視聴インターネットテレビのAbema TVが特別スポンサーとなり、今季全12試合をスタートから終了まで完全生中継する。全試合3日間競技に変更し、総賞金額は1億8300万円(1試合1500万円以上)に増額され、名称は「Abema TVツアー」に改称されたのだ。

 選手強化や選手層の拡大、あるいは育成に直結するのは必至だ。これまではギャラリーほとんどなしの会場だったが、テレビに映ることで選手のモチベーションは高まるし、バッグを担ぐ我々プロキャディーのやる気も稼ぎもアップする。

 今年がツアー界の転換期になることを祈るばかりだ。