【ダッグアウトの裏側】平昌五輪よりアツい!? 合同自主キャンプ開幕、オールスター顔負けの選手が集結

イチローも“合同自主キャンプ”に参加するのか(リョウ薮下撮影)

 平昌五輪がメダルラッシュに沸く中、米大リーグのマニアックなファンにとっては垂涎(すいぜん)の「合同自主キャンプ」が13日(日本時間14日)にスタート。100人以上残っている未契約のフリーエージェント(FA)選手の救済措置として、大リーグ選手会が開催を決めた。

 場所はフロリダ州ブラデントン。大手マネジメント会社のIMGが所有する施設が使用される。日本ではテニスの錦織圭の練習拠点として有名だ。専用ロッカーを備えた野球場もあり、選手会がトレーニングコーチやトレーナーを雇用。アストロズで監督経験のあるボー・ポーター氏(45)が指導役を務める。

 選手会による「合同自主キャンプ」は約7カ月のストライキがあった1995年以来23年ぶりの実施だ。当時はフロリダ州ホームステッドの施設に、89年ワールドシリーズMVPのデーブ・スチュワート(元アスレチックスなど)ら29選手が勢揃い。3週間の期間中には、自虐的に「ホームステッド・ホーボーズ(ホームレスの意)」と呼び合っていたそうだ。

 今回の「合同自主キャンプ」は調整だけでなく、選手の売り込みが目的だろう。FA選手を視察できる機会を設けることでスカウトを集め、1人でも多くの契約をまとめようという選手会の狙いがうかがえる。

 ただ、選手サイドは一枚岩ではない。契約交渉をする代理人同士はビジネス上のライバル。カブスからFAのジェーク・アリエッタ投手(31)らを抱える大物代理人のスコット・ボラス氏(65)は、すでに独自路線を打ち出して不参加を示唆している。

 「合同自主キャンプ」は3月4日(同5日)までの予定。果たしてオールスター顔負けのメンバーが集結し、どんな練習メニューをこなすのか。途中で契約が決まり、抜け出す選手は何人出るのか。興味は尽きない。

 ■田代学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。