伊調馨パワハラ騒動…夕刊フジ直撃、告発者B氏が語った真相「告発状にあったことは事実」

栄氏と田南部氏との間で伊調(写真)が揺れているのか

 女子レスリングで五輪4連覇し、国民栄誉賞を受賞した伊調馨(33)=ALSOK=が、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラを受けたとして内閣府に告発状が送られた問題で、告発を主導したレスリング関係者「B氏」が一連の経緯を明かした。「パワハラは事実だ」と強調、伊調と田南部力(たなべ・ちから)コーチ(42)の「関係性」についても語った。 

 告発状に「B氏」として登場するこのレスリング関係者は、元五輪代表選手で、大学のレスリング部監督を務めた経緯もある実力者。告発状の中で田南部コーチは「A氏」とされている。

 B氏は夕刊フジの取材に、告発は「田南部と私の2人で主にやった」と説明。その理由について「伊調が練習できていないのが第一。これまでの協会の体制や運営を何とかしたいと思って告発状という形になった」と話す。

 栄氏やレスリング協会はパワハラを否定しているが、B氏は「告発状にあったことは事実あった。田南部からも聞いているし、そういう要素があるのは、私たちだけでなく、レスリング関係者は結構知っている」と強調する。

 告発状では伊調が警視庁のレスリング部を出入り禁止となり、田南部コーチも同部から排除されたとしているが、警視庁側は否定している。

 B氏は「伊調選手が来るなと言われたのも事実だ」と主張。「伊調は田南部が外され、私のせいで排除されたと責任を感じていると思う。現在田南部は大学で指導しており、伊調もそこで練習できるとは思うが、また迷惑がかかってしまうというと思うのが当たり前。そういう状況で練習に踏み切れていないというのが現状」と説明する。

 B氏は、伊調が今年に入って「5回くらいしか練習していないのは事実」と言うが、伊調本人とは直接連絡を取っていないという。

 B氏は「仲間を巻き込みたくないが、明らかにしないといけないことはある。田南部は名前が出ようが関係ないとして、告発に踏み切っていて、伊調も了解している」と述べた。

 伊調と田南部コーチの関係性については「選手とコーチ。男女関係のようなことを言われて排除されようとしているが、それもパワハラだ」と語気を強めた。

 B氏自身は栄氏らから直接パワハラなどを受けたことはないという。「周りから批判を受けるのではないかと告発に踏み切るのは悩んだ。ただ、田南部には納得できないことがあるし、悪いことをやっていないのになぜ排除されなければならないのだという思いで、私も覚悟を決めて一緒にやった」

 また、告発に携わった弁護士は、レスリング関係者ではないB氏の知人の紹介で連絡を取ったという。

 B氏は「今はパワハラだけの問題で済んでいるが…」と述べ、協会に対して“二の矢”を放つ構えを見せた。

 ■B氏の主な一問一答

 --告発の経緯は

 「伊調選手が練習できていないことが第一。協会の体制・運営を何とかしたいと思って告発状という形になった。練習場所を確保させて、(五輪)5連覇の環境を作りたいというのがある」

 --栄氏は具体的にどのようなパワハラを

 「告発状にあったことは事実あった。田南部から聞いているし、そういう要素があるのは昔から聞いていた」

 --警視庁は伊調を出入り禁止にしたことを否定している

 「だけど、伊調が来るなと言われたのも事実。言われていないなら練習に行っている。(伊調は)そう言われたと田南部に言って、田南部も疑問に思っていた」

 --週刊文春に記事が出た経緯は

 「私は文春を使っていないし、内閣府の調査結果を待っていた。その中で伊調も第三者の立場であれば話したいというので、告発状の中に伊調の名前はないし、関係していない。私は(伊調が)文春の取材に答えると思っていなかった。え、しゃべっちゃったの? という思い。それを聞いて大変なことになると思った」

 --栄氏との関係は

 「会うと話はするし、信頼関係はある」

 --弁護士に接触した経緯は

 「私の知り合いを通じて紹介を受けた。東京の知人で、レスリングの関係者ではない」