OP戦全敗だけど…阪神、スパルタ緩めん コーチ「バット振り続けてもらうよ」

金本知憲監督

 誰がこんな事態を予想しただろうか。阪神は7日現在、オープン戦5戦全敗。12球団で唯一白星がない。金本知憲監督(49)は春季キャンプの総括で「過去3年のチームの中で一番強い」と自信満々だったのに、どうなっているのか。

 とにかく打線が低調で、同日の横浜DeNA戦(甲子園)でもわずか3安打1得点に抑えられた。5連敗については「全然関係ない」「勝ちはシーズンにためておいた方がいいんじゃないですか」と意に介さない指揮官も、打線には「トップを作るのがみんな遅いわな」と苦言を呈した。

 特に心配なのが、昨季ルーキーながら打撃で存在感を示し、2年目の今季飛躍を期待されている大山悠輔内野手(23)。この日も4タコで、侍ジャパンの一員として出場した豪州代表との試合を含め12打数2安打、打率・166と元気がない。

 ちょうど疲れがピークなのかもしれない。阪神の若手は2月のキャンプ中、早朝から宿舎に隣接する室内練習場で打撃、ウエートなどをこなしてから球場入り。ベテランの糸井が「あれだけ朝から振り込むのはすごい。あそこまでやる球団は少ないと思う」と感心したほどの猛練習で、この日大阪市内で開かれた阪神電鉄本社主催の激励会でも、揚塩球団社長は「(金本監督から)広島の現役時代のキャンプの1・5倍の練習量と聞いてる」と証言した。

 それでも首脳陣は、手綱を緩めるつもりはサラサラない。コーチの1人は「疲れがあるのは承知しているけど、関係ない。結局、若い選手の中で自らスタメンを奪えた子はいる? いないでしょ。監督はまだまだ鍛え足りないと思ってる。バットを振り続けてもらうよ」と断言する。実際、若手はこの日も試合終了後に場所を室内練習場に移し、打ち込みをメーンとした練習を課された。その成果をそろそろ見たいところだ。(山戸英州)