巨人・原監督、神出鬼没の“巡回監督” 留守の1軍は元木ヘッドが代役

原監督(前列右)とともに歓迎の花束を受け取った元木ヘッド(同左)。コーチ陣でも別格の扱いだ=1月31日、宮崎空港

 プロ野球12球団は1日、一斉にキャンプイン。巨人の宮崎キャンプでは、原辰徳監督(61)が2、3軍まで見て回る神出鬼没の“巡回監督”に。1軍の留守は、信望厚い元木大介ヘッドコーチ(48)が預かる。

 キャンプイン前日の1月31日、宮崎入りした原監督は恒例の宮崎神宮参拝。「昨年は『0』からのスタートだったが、今年は『5』くらいのところからスタートできる。非常に楽しみですね」と明るい表情で語った。

 4年ぶりに復帰した昨春キャンプでは、タレント活動が長く指導経験のない宮本、元木両コーチら新任の首脳陣も多く、指揮官も手探りだった。シーズンに入り、リーグ制覇の過程でチーム状態を把握。新米の首脳陣も成長を遂げて機能した。その筆頭格が、内野守備兼打撃コーチから昇格させた元木ヘッドだ。

 この日も原監督が「元木ヘッドの意向を聞いてからでないとね」、「元木ヘッドのご機嫌がよければ」と冗談めかしつつ、参謀役を立てる場面が見られた。

 昨春は1軍の本拠であるサンマリンスタジアム、隣接するサンライズブルペンの往来が大半だった原監督だが、今春は活発に動き回る考え。それを可能にしたのも、信頼を置く元木ヘッドにサンマリンを任せられるようになったからだ。

 指揮官の意向により、4年ぶりに1、2、3軍が宮崎の同じ敷地内で一斉にキャンプを行う。「みんなで自転車で見て回ろうか」と報道陣にジョークを飛ばすほど、意欲的にチーム全体の掌握に乗り出す構えだ。1軍に育成1位新人の平間(四国IL徳島)を抜擢する一方で、ファームの中堅やベテランに目を光らせることも忘れない。

 参拝後の宿舎でのミーティングでも、「2020年の目的は勝つこと、その1点。実力至上主義でいく。実力があれば1軍に呼び、試合に出す。みんなにチャンスがある。最後の最後まで苦しんだチームが日本一になる。厳しさを持って戦う集団になってほしい」と訓示。「平均的に底上げされるんじゃなくて、抜きんでた力が出てきてほしい。そうやってチームは強くなる」と訴える指揮官の、お眼鏡にかなう新戦力は出現するか。(片岡将)