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【福島良一 メジャーの旅】ヤ軍・田中「ボールが飛ぶ」発言の背景 マグワイアVSソーサの裏にも“細工”あった (1/2ページ)

 ヤンキースの田中将大投手は22日(日本時間23日)時点でア・リーグワースト2位の被本塁打21。ニューヨーク・ポスト電子版によると、「今年はボールがちょっと飛ぶ印象がある」と話しているという。過去にこんなことがあった。

 1990年代、大リーグはホームランが急増した。80年代に年間50本塁打以上のバッターは1人もいなかったが、90年に元阪神のセシル・フィルダー(タイガース)が51本塁打。以来10年間で50本以上は7人、延べ12人に上った。

 特に98年は、マーク・マグワイア(カージナルス)とサミー・ソーサ(カブス)が史上空前の本塁打レースを展開。最終的にマグワイアが前人未到の70本、ソーサが66本。翌年も65本対63本と、まさにホームラン全盛時代だった。

 背景にはさまざまな理由が挙げられた。球団数拡張による投手レベルの低下、バッターの筋力アップ、打者有利な球場、バットの軽量化など。さらに昔から「飛ぶ」だの「飛ばない」だのと議論の対象にされてきたボールも注目を浴びた。

 当時、米スポーツ専門局ESPNは「ボールの硬さが増している」と報告。実際、トム・グラビン投手(ブレーブス)は「ボールの縫い目がきつい」と語った。つまり、ボールの縫い目がきついと硬度が増し、反発力が高まるというわけだ。

 大リーグ公認球の製造会社も「より縫い目がきついボールを作ろうと思った」と“細工”を認めていた。そこには94年の長期ストライキの影響によるファンの野球離れに歯止めを掛け、ホームランで人気回復させたい思惑があったようだ。

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