記事詳細

「私は生き残った」浦和指揮官、批判など“カエルのつらに小便” 新潟に勝って辞任発言撤回

 「私は生き残った」

 J1最下位の新潟との対戦(9日=埼玉スタジアム)に2-1で辛勝後、浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(59)の会見で開口一番飛び出した言葉がこれ。

 今月5日の川崎戦(5日=等々力)で1-4と惨敗し、「新潟戦に負けたら私がこのチームを去る」と明言していた。

 この日も格下相手に前半35分に先制される苦しい展開だったが、勝てば官軍。「(イングランドのプレミアリーグ・アーセナルの)ベンゲルは21年間チームを指揮している。私は浦和に来たときから10年はこのチームにいようと思っていた。いまもその気持ちは変わらない」と笑顔が弾けた。

 「私に辞めろと言うことは、見ている皆さん(ファン)やマスコミにもできるが、私を解任できるのはクラブだけだ」と強弁。

 また、川崎戦後にはいったん乗ったチームバスから降ろされる格好で激怒した一部サポーターの前に引き出され直談判に応じたが、「選手やフロントの皆さんを守るために、私が行った」と強気な姿勢をアピールした。

 ペトロビッチ監督の年俸は1億円。契約は昨年オフに2年以上の複数年で更新したばかり。「他のクラブから5倍以上のオファーもあったが、浦和にいたいと断った」とも話した。

 フロント陣も、強化担当責任者である山道守彦取締役が「2012年に就任していただいたときに、あの頃のチームの窮状を救ってくれたミシャ(ペトロビッチ)監督には感謝しかない」と擁護。新潟戦に負ければ辞めるの発言にも、「ユーゴ系の監督によくあるエモーショナル(感情的な)な発言」とまともに受け止めていなかった。

 2012年に就任したときから「必ず10年は浦和にいる」ことを心に決めたというペトロビッチ監督。「この浦和に世界的なサッカーアカデミーを作る」とも言う。いったん辞任覚悟を口にしたものの、実際には周囲の批判など“カエルのつらに小便”。本当に、どんなことがあっても2021年まで居座るつもりかもしれない。(編集委員・久保武司)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース