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天才球児育成は、野球漬けにしない? 「三刀流」大阪桐蔭・根尾と早実・清宮の共通点

 今大会の優勝候補筆頭といわれる大阪桐蔭。全国から集まったタレント軍団の中でひと際注目を集めているのが、根尾昂(あきら)外野手(2年)である。

 中学時代にすでに投手として最速146キロをマーク。現在、内外野に投手もこなす若き天才は、高校通算107本塁打の早実・清宮幸太郎内野手(3年)とも共通点を持っている。

 1回戦の米子松蔭戦(11日)では右翼で先発し、三塁に回った後、再び右翼に戻った。チーム状況に応じて目まぐるしくポジション変更に応えている。試合で一、二塁と捕手以外の全てのポジションに就いたことがあるという。

 西谷浩一監督(47)は「彼にはトップレベルで野球をやってもらいたい。大きな可能性を秘めた選手なので、高校で道を限定するのではなく、色々なポジションをやってもらっている」と根尾の将来のための方針だと説明。

 根尾自身も「どこの守備位置でも守れるように準備は欠かしません。練習は複数の位置で少しずつやるのではなく、1つを集中的にやるようにしています」と高い意欲で応えている。複数のポジションで高レベルを保てる理由は177センチ、74キロの体格に秘められた体の強さにある。

 根尾は中学時代にスキーの全国大会で優勝し、世界大会に出場した経験を持つ。西谷監督は「彼の体幹の強さやボディーバランスの良さは、スキーで鍛えられたものでしょう」と指摘。幼少期からのスキー経験が野球に生きているというのだ。

 ゴールデンエージと呼ばれる、神経回路が発達する4-12歳の間に複数のスポーツを経験することのメリットは、近年盛んに叫ばれている。清宮も幼少期に両親の方針で野球だけでなくラグビー、相撲、水泳などを経験してきた。

 あるスカウトは「清宮が体を柔らかく使い、インパクトの瞬間に一気に力を出す方法を身につけているのは、小さい頃に相撲やラグビーを経験したことと関係があるのでしょう」と注目している。天才球児育成の近道は、野球漬けにはしないこと、かもしれない。(片岡将)

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