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「超人」の名折れ…阪神・糸井、挽回できる? 掛布2軍監督「ここまで順調。問題はない」

 右脇腹筋挫傷のため戦列を離れている阪神・糸井嘉男外野手(36)の復帰が近づいてきた。既に2軍の全体練習に参加し、15日からウエスタン・リーグの対オリックス3連戦(鳴尾浜)で実戦の最終テストを行うことになっている。

 動向を見守ってきた掛布2軍監督は「ここまで順調。問題はない。試合にはスタメン右翼で3打席を予定している」と話し、早ければ18日からの中日戦(ナゴヤドーム)に1軍合流の可能性を示唆している。

 突然のアクシデントは7月17日、広島戦(甲子園)の5回の打席。空振りしたとき右脇腹に痛みが走った。打撃を完了せず、代打高山と交代して退場。その後、リハビリから順に復帰に向けて汗を流した。

 糸井が「申し訳ないです」と金本監督に頭を下げた気持ちは分かる。中心打者としての期待に十分応えていないからである。打率・268、8本塁打、42打点と成績も平凡なら、27試合もの欠場は指揮官にすれば大誤算だった。

 事実、移籍1年目の足どりは「超人」の異名にほど遠い。1月の自主トレで右膝を痛め、キャンプで別メニュー調整を余儀なくされた。開幕には間に合わせたものの、6月9日のソフトバンク戦で二盗した際、今度は左大腿部を痛めてしまう。この時は9試合ぶりにスタメンに復帰したが、故障癖はついて回った。

 「悪いが、どこが超人かと言いたくなる。とにかく故障の連続だもの。首脳陣もこんなはずじゃなかったと思っているに違いない。キャンプで鍛えられなかったツケが回ってきているのかも」と球団OBは見る。

 糸井が戦列復帰を果たすころには、残り40試合を切っている。多大な借りを返す機会は少ないが、2年ぶりのAクラスとクライマックスシリーズ(CS)からの下克上をかけて汚名返上は可能だろう。最近の寡黙一徹はその決意の表れとみたい。(スポーツライター・西本忠成)

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