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【甘辛戦記】菜七子が狙う“夏の大花火”、年間10勝まであと「1」

 快進撃、といっては言いすぎか。美浦の2年目、今月でハタチになった藤田菜七子騎手=美浦・根本厩舎=が27日、新潟12RをラブターボでV。8月の新潟での4勝目を飾り今年は9勝(JRA通算15勝)、ひとつの目標としていた年間10勝にあと「1」と迫った。

 「ありがたいし、本当にうれしいです」。表彰式後のウイナーズサークルでものすごい数のサイン攻めにあいながら、会心のVに満面の笑み。「何度も乗せてもらって結果を出せなかったのに(過去(2)(4)(5)着)、こうしてチャンスをいただけた。特徴は分かっているつもりだったので、行く馬がいなければ行こうと思ってました」と、6番人気馬で会心の逃げ切りだ。

 成人となり、見事な“夏女”ぶりだが、当初は自信を失いかけていたという。「去年の夏は勝てなくて、今年も福島で勝てなくて、こう考えちゃいけないんですけど、夏はダメなのかと思ってました…」

 2年目の成長を感じさせるハッスルプレーに、ビッグボーナスも用意されている。夏競馬の掉尾を飾る9月3日のGIII・小倉2歳Sに、フローラルシトラスでの参戦が決まった。抽選もなく、心おきなく挑める自身4度目のJRA重賞騎乗に、「楽しみです。(重賞以外も)小倉でひとつでも勝てるように頑張りたい」と気合十分だ。

 競馬は、男女の騎手がまったく同じ条件で激しく競い合う、他のプロスポーツではあまり考えられない特殊な世界。とはいえ土日の札幌・WASJを大いに盛り上げた豪州のケイトリン・マリヨン騎手のように、第一線で活躍している強者もいる。夏の菜七子“花火”が秋以降につながるのか、オーラス小倉での騎乗ぶりに注目したい。(夕刊フジ・内海裕介)

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