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ハイテクサイン盗み騒動に揺れるMLB 捕手内蔵マイクや“ロボット球審”の導入案まで浮上 (3/3ページ)

 大リーグコミッショナーのマンフレッド氏は静観の構え。二塁に走者を置いた際のレッドソックスの攻撃結果を調べると、必ずしもいつも高い確率で成功しているとはいえないことがわかったからだ。USA TODAY紙は「どの程度サイン盗みとして効果があったかどうかがはっきりしないこともあり、特別な処分は下さずに済ますだろう」と報じている。

 実は最もこのサイン盗みについて進歩的な提言を10年前からしてきているのが、ヤンキースのジラルディ監督。捕手出身で、これだけ技術が発達した世の中で、捕手のサインを完全に守ることは不可能だとして、捕手のマスクなどにスピーカーやマイクを内蔵させることを許可するべきだと主張している。

 「(サイン盗みは)絶対誰もが何かやっている。監督、コーチ、捕手、投手、内野手が小型マイクで話ができるようにするしかない」

 実際にNFL(米プロフットボール)ではすでに導入されており、捕手と投手はマイクで話ができるようにするのが、サイン盗みを防ぐ意味でも、試合をより高度なレベルに引き上げるためにも必要だとしている。

 マンフレッド氏は最新技術導入による野球の改革を推し進めようとしており、ビデオ判定もその一環。“ロボット球審”を導入してストライク判定を機械化することなどを考えているとされる。これをファンや選手が望むかどうかはともかく、試合が非常に公平になるのは間違いない。

 言うまでもなく、野球のサイン盗みは不正行為ではあるのだが、長い歴史があるのは日米に差異はない。日本でも球界を揺るがす大スキャンダルになったこともある。

 今回のサイン盗みを報じたニューヨーク・タイムズ紙ですら「サイン盗みはブラッシュボールを投げたり、激しいスライディングをするのと同様、野球の反則ギリギリの駆け引きである。レッドソックスはこれを現代的なものに変えた」などと報じている。レッドソックスにはどんな処分が下されるだろうか。

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