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V・ファーレン長崎、悲願のJ1昇格ウラ ジャパネットたかた社長が10億円融資で救った倒産劇

 今季J2で2位を確定させ、クラブ創設13年目にして悲願のJ1昇格を決めたV・ファーレン長崎。高田明社長(69)は、あの“ジャパネットたかた”でおなじみである。

 「これは長崎の奇跡です。最高です」と破顔一笑。今年3月には累積赤字が3億円を超え事実上倒産していた長崎を救ったのが高田社長。4月末に就任し、以後19勝7分け6敗の快進撃を続け自力で昇格を果たした。

 高田社長は通信販売大手・ジャパネットホールディングス(本社・長崎佐世保市)の創業者。年商1700億円以上、従業員約2500人の会社を一代でつくりあげた。

 2009年から「地元長崎のためなら」と年間数億円のチームスポンサーとして支援、今回の倒産劇では総額10億円もの融資を即決した。クラブの社員もジャパネットから多数出向させる形でクラブ再建の陣頭指揮をとった。前経営陣による2年間で2万人以上の観客数水増しがわかると、「襟を正す」と高田社長が自ら調査し公表した。 地元長崎では「みなさんスタジアムに来てください!」とあの甲高い声で『30秒CM』を打った。ホームゲーム時には新聞の折り込みも活用した告知作戦で、昇格を決めた11日の讃岐戦には、本拠地トランスコスモススタジアム長崎にJ1顔負けの2万2407人を動員した。雨が降れば開場時間を早め、激安価格で販売するジャパネットのブースは長崎のホームゲームの名物だ。

 「僕はスポーツに関しては素人です」と高田社長は謙遜するが、金は出しても現場には口を出さない。長崎のスタートは高校サッカーの強豪・国見高OBたちが発起人で高木琢也監督もそのひとり。今後、元日本代表のFW平山(仙台)ら国見OBの移籍も考えられる。シーズンオフにもジャパネット旋風が吹き荒れそうだ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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