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【福島良一 メジャーの旅】大谷の移籍先本命はヤンキース? “二刀流”最初に実現したのはアノ名監督 (1/2ページ)

 新ポスティングシステムが合意し、いよいよメジャー挑戦に動き出す日本ハム大谷翔平投手。今後は移籍先選びに注目が集まり、その本命と目されるのがヤンキース。実は投手を指名打者として先発出場させた、最初のチームでもある。

 1988年、当時ヤンキースは「ケンカ屋」ビリー・マーチンが監督を務めていた。ワンマンオーナーと事あるごとに対立し、5度も監督就任、解任を繰り返した。一方でさまざまな奇策を講じ、その一つが投手の指名打者起用だった。

 6月11日、本拠地ヤンキースタジアムでのオリオールズ戦。マーチン監督は前日先発したばかりのリック・ローデンを「7番・指名打者」として起用。73年にア・リーグがDH制を採用してから初めてのケースで周囲をアッと驚かせた。

 マーチン監督は「主力に故障が相次いだのでローデンを使うことにしたが、奇策ではない。彼は打力があるし、いつか使いたいと思っていた」と起用の理由を説明。実際、彼はナ・リーグ時代に3度も打率3割をマークしたことがある。

 注目の第1打席は三塁ゴロに倒れ、「ちょっと勝手が違う」と困惑気味。しかし、続く第2打席で右翼へ大きな犠飛を放ち、チームの勝利に貢献。5回の打席で代打を送られ交代したが、マーチン監督はしてやったりの表情だった。

 当の本人も「今日はマッティングリーのバットを借りた。打席に入ったら意外に落ち着けた。打点を記録できたのはとてもラッキーだった」と満足げ。「もう一度DHの機会が来たら?」の問いには「何とも言えない」と苦笑いを浮かべた。

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