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家族愛でつかんだ!たたき上げ新賞金女王の鈴木愛、一家で鳥取移住…母の運転で全国転戦

 ■国内女子ゴルフ「ツアー選手権リコー杯最終日」(26日、宮崎CC=6448ヤード、パー72)

 今季最終戦で鈴木愛(23)が7位に入り、初の賞金女王に輝いた。日本勢では森田理香子以来4季ぶりの戴冠。久しぶりの日本人女王は、ハングリー精神のあるたたき上げだ。

 「ようやく終わってくれた。残り3試合はなかなか寝付けないくらい苦しかった。最終日は自分でもよく頑張ったと思う」と振り返った通り、賞金ランク2位のキム・ハヌル、同3位イ・ミニョン(ともに韓国、試合前時点)に激しく追撃されたが、3打伸ばして逃げ切った。

 徳島県三好郡出身。ゴルフが趣味だった父・健司さんの影響で小5でゴルフを始めた。中学3年時には四国のアマトーナメントなどで優勝。ゴルフ部を新設した鳥取・倉吉北高校から誘われたため、健司さんは3代続いた家業の製材会社をたたみ一家で鳥取に移住した。ゴルフ部のコーチとなり、母・美江さんは校内の食堂で働いた。「親バカかもしれませんが、この娘ならプロとしてやっていけると思ったんです」と美江さん。

 2013年のプロ転向当初は、遠征費を節約するため、28万円で購入した中古車にゴルフバッグや着替えを積んで日本中を転戦。美江さんがハンドルを握って関東から九州まで疾走。走行距離は年間5万キロを超えた。

 鈴木は身長155センチだが、攻撃力が持ち味。昨オフのスイング改造が成功し、今季は2勝を挙げツアー通算5勝。

 同期には成田美寿々、藤田光里など人気選手がいるが、一足早く女王の栄冠を手にした。「ほっとした。毎日サポートしてくれた家族に感謝したい」。鈴木が隆盛する海外勢に粘り競り勝ったことは、来季以降の日本勢の刺激になるはずだ。

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