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角界に汚点残して…日馬引退の衝撃 貴乃花親方vs協会、モンゴル人力士との対立鮮明 (1/3ページ)

 大相撲の平幕貴ノ岩(27)=貴乃花部屋=を暴行して負傷させた横綱日馬富士(33)=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が29日午前、引退届を大相撲協会に提出。同日午後に記者会見を開き、「迷惑をかけたこと、心から深くおわび申し上げます」と頭を下げた。本人は当初、ここまで大事になるとは想像していなかったようだが、貴ノ岩の師匠である貴乃花親方(45)=元横綱=が独断で鳥取県警に被害届を提出するなど強硬姿勢を打ち出し、横綱審議委員会(横審、北村正任委員長=毎日新聞社名誉顧問)も引退勧告を出す可能性が出てきたことから、自ら身を引くことを選んだ。貴乃花親方に追い込まれ、俊敏な取り口で人気だったモンゴル出身の横綱が、伝統の角界に汚点を残して土俵を去ることになった。

 酒席での暴行問題が公になってから約2週間。責任を取る形で、軽量ながら激しい闘志と速攻で人気だった横綱が現役引退へと追い込まれた。

 鳥取県警の捜査や日本相撲協会の危機管理委員会による調査は続いているが、師匠の伊勢ケ浜親方(57)=元横綱旭富士=は、「問題を起こし、相撲協会と世間に大きな迷惑をかけた。この責任は重いと判断した」と説明した。

 27日に開かれた横審の定例会合では、北村委員長は「暴力があったということはほぼ間違いない。協会が暴力をなくそうという最中にあった。これは非常に厳しい処分が必要というのは委員会の中であった」と明かした。処分は先送りとなったものの、危機管理委員会の調査結果が出次第、臨時会合を開いて「引退勧告」を決議する可能性が高まっていた。

 日馬富士は10月25日夜、鳥取市内のラウンジで貴ノ岩を素手やカラオケのリモコンで殴ったことを認めている。貴ノ岩は頭部から出血し、医療用ホチキスで傷をふさぐほどのけがを負った。

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