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貪欲な王者、サントリー「今季一番のゲーム」 ラグビー日本選手権兼TL決勝

 日本選手権兼トップリーグ決勝トーナメント決勝(13日、サントリー12-8パナソニック、秩父宮=観衆2万3416)昨季2冠のサントリーがパナソニックを12-8で破り、日本選手権は2季連続8度目、TLは2季連続5度目の優勝を飾った。

 後半ロスタイム、ラインアウトから逆転トライを狙ったパナソニックの攻撃をしのぎ切ると、サントリーの選手たちはピッチ上で歓喜に酔いしれた。「今季一番のゲーム。我慢強く素晴らしいパフォーマンスだった」。普段の厳しい口調から一転し、選手を褒めたたえた沢木監督は3度宙に舞った。

 昨季は公式戦17戦全勝でリーグと日本選手権を制覇。王者として臨む今季も貪欲であり続けようと「ステイ・ハングリー」をスローガンに掲げた。だが、昨年10月のリーグ戦でパナソニックに10-21で敗れ、連勝はストップ。「チャンピオンになって、どこかに隙があった。あの敗戦ではい上がる気持ちを持ち、本当のチャレンジャーになれた」

 こう振り返るCTB中村亮が前半4分、SOギタウの短いキックに反応。沢木監督が「僕に一番怒られた選手」と話す26歳が因縁の相手から先制トライを奪い、チームを勢いづけた。

 後半は我慢の展開となったが、30分すぎからミスなく敵陣で攻め続け、相手に反撃の機会を与えなかった。「パナソニックにあれだけ攻撃を重ねられるのは僕らしかいない」とSH流主将。鍛え上げてきた攻撃的ラグビーを高いレベルで貫き、4点差を守り抜いた。

 「成長が終われば衰退の始まり。チャンピオンは全チームのターゲットになるが、優勝のご褒美と思い、さらに成長していきたい」と沢木監督。来季も厳しい練習で“防衛”を重ねる覚悟だ。(産経新聞、奥村信哉)

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