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阪神・西岡、オフ返上で“最後の戦い” ケガの呪縛に引退覚悟の過去も

 阪神の西岡剛内野手(33)が定位置奪取の決意を秘め、大阪府内で自主トレに打ち込んでいる。球団OBは「体の絞り方を見れば勝負の年と自覚しているのが分かる。選手として後がない心境ではないか」と受け止めている。

 すでに室内練習場でティー打撃やフリー打撃を開始。仕上がりが早いのは当然だろう。昨秋は若手主体の安芸キャンプに志願参加。師走も正月も無休で自主トレを続けてきた。

 「いまの自分の立場はレギュラーではない。気持ちは新人と同じ。故障した体は治ってきたが、心の傷はなかなか消えない。不安を打ち消すためには汗を流し続けることだと思っています」

 事実、レギュラーを張ったのは阪神移籍1年目の2013年だけ。その後はまるで呪われたように故障に見舞われた。14年には守備中に福留と交錯し左右の肋骨を骨折。15年は右肘屈筋挫傷。16年は左アキレス腱断裂…。一度は引退を覚悟したのも無理なかった。

 もっとも、少ない出番のなかでもセンスあふれるプレーはナインを唸らせる。体調さえ万全なら大きな戦力との評価はいまも変わらない。昨秋の安芸キャンプでは古巣の遊撃にも挑戦。軽快な動きを見せた。

 自信を取り戻しつつある証拠に「隙があるポジションを狙っていく」と口にするようになった。現に隙は二塁と遊撃の両方にある。高代作戦兼総合コーチは今春のキャンプで二遊間争いに参戦させることを示唆する一方、「痛い、かゆいで休んでいたら勝負にならない」とクギを刺すことも忘れなかった。

 二塁なら上本、大山。遊撃なら北條、糸原、大山、植田らとの競争になる。西岡にすれば選手生命をかけた最後の戦いだ。(スポーツライター・西本忠成)

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