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【2・9平昌五輪開幕 日本代表マル秘ストーリー】宇野を金へ導く90歳祖父の“予知絵” 「昌磨は必ず優勝しますよ。どうしてもそう感じる」 (2/3ページ)

 転び続けてきたからこそ、平昌では転ばずに最高の演技ができる-という一風変わった考えの奥には、芸術家としての信念がある。

 「絵画もフィギュアも芸術です。芸術家になりたい人は、感性を磨いたり、発見したりすることが必要になる。『よし、ひとつ描いてみようか』なんていう気軽な感覚では、とうてい芸術の域には達しない。体ごとぶつかっていかないとダメです」と熱弁を振るう。

 「人々がゴッホの絵に感動するのは、あそこに狂気があるから。狂気をキャンバスにぶつけた。だから人の心を打つ」とも。芸術家は自分自身との真剣勝負を求められるのだ。

 20歳から洋画家となり、その名を知られる藤雄さんは、過去にカンヌ国際展グランプリなど数々の賞を受賞。プラハ国立美術館、タヒチのゴーギャン美術館などに作品が収蔵されている。英国王立芸術協会名誉会員で、昌磨の父、宏樹さんの父である。

 昨年10月から、ひとあし早く昌磨の“金メダル獲得記念”として1枚の絵を描き始め、年末に完成させた。“予知夢”ならぬ“予知絵”というわけだ。

 タイトルは『氷上の舞』。中央には白い衣装を身につけた昌磨が氷上でポーズを取り、周囲には舞妓(まいこ)さんを華やかに配している。その奥からは、日の丸を持つたくさんのファンが声援を送っている。

 「昌磨1人を描くのではなく、展示にもたえうる作品にするために、日本の文化の象徴として舞妓さんも描いた」と説明する。

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