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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「輪」》テロ警戒強まる平昌、東京五輪は大丈夫? (2/2ページ)

 選手を標的にしたテロへの対策も進められている。

 昨年10月には、代表選手の強化拠点となっている「味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)」を舞台に訓練が行われた。機関銃で武装したテロリストが施設に侵入し、選手らを人質にとったという想定で、警視庁の緊急時初動対応部隊(エマージェンシー・レスポンス・チーム=ERT)が登場。ERTは同庁の銃器対策部隊から、さらに優秀な人材を選抜した精鋭部隊で、重武装のテロリストが次々と襲撃を繰り返す「移動型」の多発テロへの初動対応が可能だ。

 サイバー空間では、民間と連携した情報共有や訓練も行われている。

 昨年のリオデジャネイロ五輪では、公式サイトが2000万回以上のサイバー攻撃を受け、競技団体のサイトが改竄(かいざん)されるなどの被害があった。こうした状況を受けて、警視庁が昨年10月、大会の公式パートナー企業49社と組織委員会関係者を巻き込んで開催した訓練では、参加者が実際にパソコンを使い、大量のデータを送りつける「DoS攻撃」や、特定のウェブサイトに不正なプログラムを仕込む手口など、想定されるサイバー攻撃を被害者側と加害者側に分かれて体験した。

 同様の訓練は交通機関や電力、情報通信などのインフラ事業者との間でも行われている。

 東京五輪まであと2年半。準備不足が指摘されている平昌五輪同様、時間が十分あるとは言い難い。いつテロの標的になるかもしれないという心構えは、私たち市民にも必要だ。(い)

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。2月のお題は「輪」です。

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