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【ぴいぷる】愛馬と歩む紙一重の人馬一体 障害馬術選手・小牧加矢太「日本を背負ってやってみたい」 (1/3ページ)

 呼吸を合わせて人間の背丈ほどの障害物を飛び越していく姿は、まさに“人馬一体”だ。障害馬術はアリーナに設置された様々な形の障害物を決められた順番どおりに飛越、走行していく競技。正確さと速さの両立が求められる。

 「すごく細かく、精密なことを要求されていく競技。少しのミスが命取りというか、ラッキーっていうことがほとんどない。そういう紙一重なところを追求していきたいんです」。その口調は21歳のわりに落ち着き、物静かな印象すら受ける。

 『小牧』『馬』というキーワードでピンとくる方もいるだろう。父は桜花賞などを制しているJRAの一流ジョッキー、小牧太だ。重賞5勝をあげたワンダースピードのラストランV(2010年名古屋GP)を現地で観戦。見事に優勝へと導いた父の姿に感動し、家庭では寡黙な父との共通の話題を持つために乗馬を始めた。中学時代は2つのクラブを掛け持ちして朝から晩まで馬漬けの日々を送り、父と同じジョッキーの道を志した。

 しかし、成長を続ける自らの体が行く手を阻んだ。「3年間で身長が40センチくらい伸びたんです。体重も落ちなくて、体も心も病みそうなくらいになって…。でも、自分でトライしてダメだったことなので後悔はしてません。意外にスッキリしてましたね」

 騎手になることを断念し、並行して取り組んでいた障害馬術に専念すると、高校2年生のときにジュニアライダー選手権で優勝するなどメキメキ頭角を現した。一昨年には全年齢対象の全日本障害馬術大会(大障害B)でも優勝し、現在は北総乗馬クラブ(千葉県香取市)で働きながら一層の技術向上に励んでいる。同クラブで歌手・華原朋美の愛馬クラシックの調教も手がけ、「思い入れのある馬が(華原と馬術大会に出場し)新聞に載ったのはうれしかったですね」と笑みを見せる。

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