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平野、貫いた神業 王者との頂上決戦も3回目で逆転許す 平昌五輪

 平昌五輪第6日(14日、フェニックス・スノーパーク)決勝で、平野歩夢(あゆむ、19)=木下グループ=が前回ソチ五輪に続いて銀メダルを獲得した。

 2番目に高い表彰台に立った平野は、最後まで無表情のままだった。頂点を狙ったが前回大会と同じ銀メダル。記者会見では「素直に負けを認めている。でも、ちょっとした差でメダルの色は変わる」と淡々と述べ、4年に1度の五輪で勝つ難しさをかみしめていた。

 決戦の舞台はすっきりしない曇天。2回目の滑りで縦2回、横に4回転する「ダブルコーク1440(DC14)」の連続技を決め、95・25点をたたき出した。後ろにはホワイトら実力者が控え、「安心できなかったのでこれ以上のもので攻めようと思った」と3回目には技を計6つに増やして得点の上乗せを狙った。ところが、「暗い天候で見えづらかった」と2つ目の技の着地が前傾になって失速。スピードに乗り切れないまま高回転の技を繰り出そうとするも、バランスを崩して着地で転んだ。

 ホワイトの3回目はDC14の連続技など平野の2回目と同等の難易度で攻めてきたが、97・75点の高評価。最後に登場して大歓声に包まれ、勢いも味方につけていたが、「高さや着地の完成度を含めて彼の過去一番の滑りだった」と僅差の負けを真正面から受け入れた。

 金メダルの歓喜に浸るホワイトを横目に、平野は「目標がなくならないよりは、目標がさらに上に見つかっているのはいいこと」と前向きだ。19歳のスノーボーダーは4年後の北京大会も視野に入れ、新たな挑戦へとかじを切る。(産経新聞、岡野祐己)

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