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【高校野球 新・名将列伝】100人超の大所帯も、メンバー外の選手に“肩たたき”しない 浦和学院・森士監督 (1/2ページ)

★浦和学院・森士監督(4)

 毎年4月、多くの新入部員を迎える監督の森士(もり・おさむ、53)が必ず話すことがある。

 「全国の4000を超える高校の中から、私が監督をしている高校を選んでくれてありがとう」

 広陵(広島)を率いる中井哲之も、新入部員に同じ意味の言葉をかける。だが、続きが違う。

 「私は、君たちが甲子園で勝つために最善を尽くす。君たちも、これだけは約束してほしい。高校野球生活の最後の1分、1秒までレギュラーを目指してベストを尽くしてほしい。最後まで戦ってほしい」

 100人を超える大所帯。県外からも有望な選手が集まってくる。競争は激しく、背番号をもらえるのはほんの一部。入学して早々とベンチ入りを諦めてしまう選手がいたとしても、責められない状況である。

 だが、森はレギュラーを固定した後でも、選手全員に同じ練習をさせる。力量で大きく劣る選手がいたとしても、マネジャーなど裏方への転向を促す“肩たたき”もしたことがない。最後までベンチ入りという目標に向かって努力させるから、途中で退部する選手はほとんどいない。

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