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【江尻良文の快説・怪説】松坂に次ぎ…川崎退団に見るソフトバンク流の“選手ファースト”

 川崎宗則内野手(36)の退団発表は、中日にテスト入団した松坂大輔(37)に次ぐ、ソフトバンク流“選手ファースト”の第2弾だ。

 球団側は再契約の用意をしていたが、両アキレス腱負傷のダメージから立ち直れない川崎が退団を強く希望した。

 川崎は球団を通して「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気になり、身体を動かすのを拒否するようになってしまいました」とも明かしている。

 現状では退団もやむを得ないが、ソフトバンク側は今後も状況が変われば再契約を視野に入れる方針を示している。

 「球団側がやってくれたこと。僕自身は詳しくわからないよ」

 王貞治球団会長(77)は夕刊フジの取材に言葉を濁しつつも、「選手の希望を受け入れたということでしょう」と断言。さらに夕刊フジが「松坂大輔の場合と全く同じケースですね?」と念を押すと、「そういうことだね」とうなずいた。

 右肩の状態が上がらず、3年間で1軍登板わずか1試合に終わった松坂についても、王会長は「なんとか復活しようと努力している松坂は、いるだけで若手投手の手本」と強調していた。

 球団側もやはり右肩痛と闘い続けたかつてのエース、斉藤和巳氏(40)と同様、松坂に「リハビリ担当コーチ兼任選手」のオファーを出した。コーチ兼任なら一石二鳥だし、思い詰めた気持ちにも余裕ができ、視野も広がるのではという配慮だろう。最終的には「投手一本で復活を期したい」という松坂の選択を尊重した球団側が退団を発表したが、兼任コーチ案は選手最優先主義のソフトバンクならではの発想。2人の今後の成り行きに興味は尽きない。(江尻良文)

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