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“菅野塾”大誤算 後輩は全員2軍、塾長まで開幕2連続KO 須藤氏「孤独に自分を磨くしかない」

 巨人のエース、菅野智之投手(28)が開幕2試合連続KO。オフシーズンに主宰した合同自主トレに参加した後輩は全員2軍暮らしで、自身も模範を示せずにいる。

 「調子はよくはないです。やらなきゃいけないことは頭では分かっているが、なかなか体が連動してくれない」

 6日のヤクルト戦(神宮)後、菅野は悩める現状を率直に語った。過去2年間で対戦防御率0・47とほぼ失点すら許さず8連勝中だった“カモ”相手に5失点。先月30日の阪神との開幕戦(東京ドーム)でも、自己ワースト12被安打で5失点。かつてないほど苦しい滑り出した。

 斎藤投手総合コーチは「相手が早いカウントから打ちにきているのに、あれだけ甘い球がいったら打たれちゃう」と渋い顔。持ち味の制球力が鳴りを潜め、150キロ近い速球も球威で押し込めずにはじき返された。

 昨季は驚異の防御率1・59、17勝で両部門のタイトルに輝き、沢村賞を初受賞した。球界を代表する右腕となったシーズン後には、師事を希望する後輩5投手と米ハワイで大所帯の合同自主トレ。“菅野塾”の効果が注目されたが、今春キャンプで畠が故障離脱、中川もオープン戦終盤に調子を落とし、ともに開幕ローテ入りはならず。他の3投手も結果を残せず開幕1軍を逃した。

 “塾生”たちは全滅。孤軍奮闘の“塾長”ももがき苦しんでいる。本紙評論家の須藤豊氏は自主トレから帰国の時点で、「トレーニングとは結局、孤独に自分を磨くしかない。後輩たちが菅野の教えに頼り切りになってはいけない」と警鐘。菅野本人に対しても「チームの中では第一人者でも、まだ28歳。急ぐことはない。チーム全体をどうこう考えるより、もっと投手として高い目標に向かってほしい」と提言していたが、懸念が的中してしまうのか。

 菅野は次回登板へ「よくない投球が続いているが、長い野球人生の糧とできるようにしたい。1週間で何かが劇的に変わるということはないが、しっかり前を向きたい」と話した。現状は誤算だらけの“菅野塾”の面々が、1軍でしっかり稼働しないことには、チームも前に進んでいかない。(笹森倫)

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